中東情勢に備える
ナフサ由来製品の保管ソリューション
中東情勢を背景とした在庫積み増しニーズに対応
ナフサ由来の石油化学関連製品向けに緊急保管スペースを提供
中東情勢で前倒し調達と在庫水準引き上げが加速
中東情勢の緊迫化が、日本の産業界に波紋を広げています。ホルムズ海峡周辺での地政学的リスクが高まる中、原油やナフサの安定調達に対する懸念が石油化学業界を中心に急速に高まっています。

ナフサとは、原油を蒸留して得られる軽質な石油留分で、日本の石油化学産業にとって最も根幹的な原料です。このナフサを高温で熱分解すると、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンといった「石油化学基礎製品(川上)」が生成されます。これらをさらに加工することで、プラスチック樹脂、合成繊維原料、合成ゴム、合成洗剤原料などの「石油化学誘導品(川中)」が生まれ、最終的にはペットボトル、衣料品、自動車部品、家電製品、医薬品など私たちの生活を支える無数の製品(川下)へと展開されます。

中東からのナフサ輸入が滞り始める中、この川上にあたるエチレンプラントでの減産・稼働調整が国内の複数拠点で確認されています。ナフサ不足を理由に、国内プラントでは減産や稼働調整が行われているとの報道もあります。川上の生産が絞られれば、川中、川下の製品にも供給不足の影響が波及するのは時間の問題です。こうした事態への備えとして、製造業、流通業を問わず、多くの企業が前倒し調達と在庫水準の引き上げに動いており、それに伴う保管スペースへのニーズが急速に高まっています。
ナフサ由来製品の保管条件とは
ナフサを起点とする石油化学製品の裾野は非常に広く、製造業、建設業、農業、医療、日用品など、ほぼあらゆる産業分野にわたっています。以下が主な製品・原料です。
| 製品名 | 主な用途 | 危険物倉庫の要否 |
|---|---|---|
| 【川上】石油化学基礎製品 | ||
| エチレン | プラスチック・合成繊維原料 | 要(第2類・第4類) |
| プロピレン | ポリプロピレン原料 | 要(第2類・第4類) |
| ブタジエン | 合成ゴム原料 | 要(第2類・第4類) |
| ベンゼン | 合成樹脂・染料・医薬品原料 | 要(第4類) |
| トルエン | 塗料・接着剤・溶剤 | 要(第4類) |
| キシレン | 塗料・ポリエステル原料 | 要(第4類) |
| 【川中】石油化学誘導品(中間製品) | ||
| ポリエチレン(PE) | 包装材・袋・容器 | 不要(一般倉庫可) |
| ポリプロピレン(PP) | 自動車部品・家電・容器 | 不要(一般倉庫可) |
| ポリスチレン(PS) | 食品容器・梱包材 | 不要(一般倉庫可) |
| 塩化ビニル(PVC) | 配管材・建材・シート | 不要(一般倉庫可) |
| ABS樹脂 | 家電・自動車内装 | 不要(一般倉庫可) |
| 合成ゴム(SBR等) | タイヤ・ゴム製品 | 不要(一般倉庫可) |
| 合成繊維原料(ナイロン等) | 衣料品・釣糸・歯ブラシ | 不要(一般倉庫可) |
| 酢酸ビニル | 接着剤・塗料 | 要(第4類) |
| アクリル酸エステル | 塗料・接着剤原料 | 要(第4類) |
| 合成洗剤原料(ABS等) | 洗剤・界面活性剤 | 不要(一般倉庫可) |
| 可塑剤(DOP等) | 塩化ビニル製品の柔軟剤 | 不要(一般倉庫可) |
※ 危険物倉庫「要」の製品は消防法に基づく届出倉庫での保管が必要
上表の川上製品(エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレン)はいずれも引火性、爆発性を持つ危険物(消防法第2類または第4類)に該当し、一定数量以上を保管する場合は法令が定める危険物倉庫の利用が必須です。
一方、川中の石油化学誘導品は製品の形態によって扱いが異なります。ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、合成ゴムといった固体の樹脂・高分子材料は一般倉庫での保管が可能ですが、酢酸ビニルやアクリル酸エステルのように液状で引火性を持つ中間製品は危険物倉庫での管理が求められます。在庫積み増しを検討する際には、自社の取扱品目が危険物に該当するかどうかを事前に確認することが重要です。
当社は、現時点では保有していませんが、SBSグループ各社(SBS東芝ロジスティクスほか)は様々なアイテム・用途に対応できる危険物倉庫をご用意することが可能です。お客様が取り扱う製品の特性や、保管・管理ニーズに適した危険物対応インフラをご提案します。
川下の最終製品・部材としては、自動車用樹脂部品、電子部品用プラスチック、農業用フィルム、医療用プラスチック容器、包装資材、建材用断熱材、塗料、接着剤、繊維製品原料など、幅広い品目で前倒し調達と在庫積み増しの動きが広がっています。これらの多くは一般倉庫での対応が可能ですが、在庫量の急増により自社倉庫の容量が限界に達するケースが相次いでいます。
幅広い品目の物流管理に対応可能
当社およびSBSグループ各社には、化学品、工業原料、精密機器など多様な製品の物流管理を長年にわたって手がけてきた実績があります。半導体、化学原料、化粧品、雑貨、衣類、食品など多種多様な商材を取り扱い、重量物から小型部品まで製品特性に合わせた保管、流通加工、出荷体制を構築してきました。ナフサ由来の石油化学製品についても、基礎化学品から樹脂製品、包装資材、部材類まで、幅広い品目の物流管理に対応可能です。現在、空きスペースがある主な物流センターは以下より御覧いただけます。

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SBSネクサードでは、関東(神奈川)、関西(大阪)、中部(愛知)と主要エリアに空きスペースを確保しており、お客様の拠点、調達先、納品先の立地に合わせた拠点選定が可能です。急な調達増や在庫積み増しのニーズにも短期間での受け入れ開始に柔軟に対応できる体制を整えており、入庫、保管、在庫管理、出荷、輸配送までに一貫して対応する3PLサービスとしてもご利用いただけます。
「突然在庫が増えて、自社倉庫に入りきらなくなった」「前倒し調達した部材の置き場所がない」など、昨今の中東情勢を受けた調達、在庫対応でお困りの場合は、ぜひ当社にご相談ください。お客様の品目、数量、スケジュール、エリアの条件を丁寧にヒアリングした上で、最適な保管プランをご提案します。倉庫スペースは日々変動しておりますので、お早めにお問い合わせください。
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